|オーダースーツ|東京|ツサカテーラー>1930年代スタイルスーツ


1930年代は世界大戦の狭間の世界恐慌の時代。しかし当時のメンズファッションのエレガントさは幾度もリバイバルするほど完成度が高く1930年代の服装はその後のメンズスタイルの基本になったともいわれています。映画「The Sting」(1973年)やドラマ「名探偵ポワロ」(1989年〜)など当時を舞台にした人気の名作も数多くあり現在でも当時のスーツスタイルを好む多くのファンがいます。
1930年代流行のスタイルは「ロングターンリーファー」と呼ばれたダブルブレストや胸のドレイプとウエストシェイプを強調した「ドレイプスタイル」。当時の誌面によるとクラシックスタイルに対してあまりに極端な「ドレイプスタイル」のデザインは新進テイラーにこそ支持されていましたが、オーソリティからは「極端な男性表現は日本人の内面美に合わない」と評されています。欧米から取り入れた流行を日本人の価値感に合うスタイルにつくり上げることの重要性は現在でも同じかも知れません。

日本では当店の他にも1930年代に創業したテイラーは数多くあります。当時の東京や大阪といった大都市のテイラーは既に西洋人からも認められるレベルのスーツを仕立てていたと言われており、独立して店を構えるテイラーが多かった事が想像出来ます。当店の創業年は1937年。今から約75年前にさかのぼります。創業者である先代(友次郎)が百貨店洋服部より独立し津坂テイラーを開業しました。当時の逸話によると数多く受注する百貨店では仕立て内容に関してある程度定型的な仕事が好まれる為、お客様のご要望に沿う様な服の注文を受ける事が難しかった様です。もっと「お客様に満足して頂ける店」「洋服好きの店」として現在のテイラーを開業しました。こうした当店の姿勢は現在でも変わりはありません。

<上写真>
【エスクァイア誌】1933年にアメリカシカゴ創刊された世界初の男性誌。当時のローレンス・フェロウズによるイラストは現在でもメンズファッションのお手本とされています。

【ドレープスタイルの製図】英国テイラーエンドカッター誌やアメリカの専門誌におけるドレープスタイルの製図。胸のドレープを深いダーツで表現する為、無理なく縫製するようにフロントダーツを裾まで抜いたり、ドレープ操作(マニュプレーション)して細腹を取り入れるなど当時としては創作的なカッティングの工夫が見られます。

【テイラー誌】当時発刊されたテイラー向けの専門誌。日本各地のテイラーが仕立てたドレープスタイルの応募写真や流行スタイルの製図、スタイル画が掲載されています。その他の誌面には木村慶市氏をはじめテイラー業界を作り上げたオーソリティや現在でも業界を支える日本の老舗服地マーチャントの名が並んでいます。

【ドーメルスポーテックスのポスター】
チェビオットツイードは当時流行の素材のひとつ。1922年に開発されたドーメル社を代表する素材です。チェビオットの平織りツイードで、ツイードとしては軽く着こなしやすくスポーツウエアからビジネススーツとしてもエレガントな着こなしができることから往年のベストセラーとして人気を博しています。”Cat can't Scratch It”のキャッチコピー通り丈夫な服地としても知られています。かつては耳の色分けで紡毛、ソ毛による幾つかの目付けによる服地が発売されていましたが、近年は13ozとより都会的な風合いでライトウエイト化した”Sportex Vintage”が人気です。
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